パチンコで多額の借金を作った夫と裁判で離婚した事例

依頼者:妻 40代 パート
相手方:夫 50代 会社員
子ども:3人
争点:財産分与

経緯


 相手方は長年パチンコで浪費してきており、数年前、パチンコで作った借金が400万円にもなることが発覚しました。依頼者は、複数のパートを掛け持ちして借金を返し終わりましたが、相手方は全く反省していませんでした。その後、相手方が400万円の完済後に190万円の借金を作っていたことが発覚しました。借金は相手方の姉に支払ってもらいましたが、相手方のギャンブル癖は治りませんでした。子供達は、相手方のギャンブル依存を治そうとしましたが、相手方が聞く耳をもたず、家族と対立するようになりましたので、子供達と依頼者が家を出て別居を始めました。
 別居開始後、すぐに依頼者が弁護士に依頼せずに調停を始めました。しかし、相手方が横暴な主張を繰り返す中、依頼者だけでは対応することが出来なくなって、当職に依頼に来られました。

対応


 受任後、当職は、依頼者と同席して調停に出頭しました。しかし、相手方の主張は相手方が作った借金を依頼者に負わせようというものでしたので、話合いがまとまる可能性はないと考えました。そこで、離婚訴訟を申し立てることにして、調停は不成立にしました。
 調停期日後、相手方が、家庭裁判所の出入り口で待ち伏せをし、依頼者と当職相手に凄むなど、相手方の態度は強行でした。
 しかし、当職が迅速に訴訟を提起し、裁判所から訴訟の書類が届くと、相手方は裁判をしたくないなどと言って、頻繁に当事務所に連絡してくるようになりました。
 結局、第1回の訴訟期日で、養育費を支払ってもらい、相手方の借金はすべて相手方が負うという内容で離婚が成立しました。

ポイント


 依頼者の主張と相手方の主張の開きが大きく、相手方の主張が法的には無謀な内容でしたので、迅速に調停を終え訴訟を提起しました。相手方は弁護士に依頼する費用を持ち合わせていなかったので、訴訟提起が圧力となり、早期に離婚が成立しました。

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