丁寧な交渉を重ねることにより不動産の財産分与を免れた事例
依頼者:50代男性
相手方:40代女性
子ども:なし
争点:財産分与
経緯
当事務所に相談に来られた時点で、依頼者と相手方は、5年以上別居していました。依頼者と相手方は別居後、ほとんど交流が無い状態でした。相手方は、依頼者が所有するマンションに、前夫の子と同居していました。このマンションは、相手方との結婚後に依頼者名義で購入したものでした。依頼者は、相手方と面談することが嫌であり、代理人に交渉して欲しいと考えていました。また、財産分与や慰謝料を支払いたくないと考えていました。
対応
依頼者の要望を受けて、当職が受任し、相手方と交渉することにしました。相手方と面談してみると、相手方は依頼者に対して嫌悪感を持っているものの、財産分与や慰謝料については必ずしも請求しなくても良いと考えていることが分かりました。そこで、当職は、相手方から丁寧に別居の経緯を聞いて、依頼者所有のマンションに今まで住めたこと自体が利益であると説得しました。相手方は、当初、マンションから出ることに難色を示しましたが、最終的にはいつかはけじめを付けなければならないという考えに賛同してもらいました。結局、依頼者は財産分与や慰謝料を支払わず、相手方に依頼者が所有するマンションから立ち退いてもらって、協議離婚を成立させました。受任から、約5ヶ月で離婚が成立しました。
ポイント
別居が長期化し、お互いのコミュニケーションが不十分でした。その中で、当職が相手方の話を丁寧に聞くことで、双方の言い分のもつれをほどくことが出来ました。「交渉」というと相手と戦うイメージをもっている方もいらっしゃいますが、時には相手の話に耳を傾けて、適切な調和点を探るということも重要です。
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