離婚の切り出し方が分からない離婚の切り出し方が
分からない
どうしても離婚したいと思っていても、
その気持ちだけでは
離婚を適切に進めることは出来ません。
相手に離婚を切り出す前に、
現状を整理しましょう。
まず、自分が離婚したいと考えている理由は言葉にしてみましょう、長年の積み重ねによる性格の不一致なのか、相手方の浮気を許せないのか、暴力に耐えられないのか、教育方針が違いすぎるのか、相手方の浪費がひどいのか、モラハラがひどいのか、自分が離婚したい理由を明確にして、相手方や第三者に言葉で説明できる状態にする必要があります。
また、離婚した後、自分の将来がどうなるのかについて大まかでも良いのでプランを立てましょう。養育費の金額や、児童手当、正社員として就職できるのか、親や兄弟から援助を受けられるのか、離婚しても経済的に行き詰らないかを冷静に検討します。夫婦の財産について、相手方の財産も含めて離婚を切り出す前にある程度調査することも大切です。
お子さんがいらっしゃる場合には、子供の意思や今までの育児の状況も整理しましょう。ただし、安易に子供に説明して子供を傷つけないよう注意する必要があります。
現状を整理するにあたって、親、兄弟、親友などの頼れる人がいればまずはその人たちに相談してみるのが良いと思います。そのうえで、法的に実現できそうかを専門家に相談しましょう。出来ればファイナンシャルプランナーの資格を持った弁護士に相談するのが良いと思います。お金の詳細のことは司法試験には出ませんので、法律には詳しくても、意外に保険、不動産、企業会計、税金等のお金のことを理解していない弁護士もいます。
なお、離婚する場合に早期に別居する必要がある場合も多いですが、別居の方法についても経験豊富な弁護士に相談すべきでしょう。
現状を分析した結果、ご本人が直接離婚を切り出した方が良い場合もありますし、DVやモラハラの場合など直接離婚を切り出さずに最初から弁護士に委ねた方が良い場合もあります。ただし、一般的には、事前にご本人から話をする方が、一方的に弁護士から離婚を切り出されるよりも、相手方の感情を刺激しないことが多いので、離婚までの長期化が避けられる傾向があります。
離婚を切り出す場合は、事前に現状分析の結果からある程度離婚の条件を決めて、話を始めましょう。その時、不必要に相手を攻撃することがないようにしましょう。冷静に話をするように心がけることが大切です。また、お子さんがいらっしゃる場合には子供の前では話をしないようにしましょう。
モラハラの場合のように、話し合いにならないことが予め分かっている場合には、離婚を切り出すこと自体が無駄な場合もあります。その場合は、弁護士を通じて交渉を行い、早々に調停を申し立てることも検討すべきです。
また、DVの場合は、ご本人が直接話をすることで新たなDV被害を受けることがあります。その場合は、弁護士、警察、子ども家庭センターに相談して対策を立てることとし、ご本人からは直接話を切り出さないようにしましょう。
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